IETF117 参加記録 土日 Hackathon

ハッカソンは同じ分野の開発をする人たちが集まってインタロップを行ったり一緒に開発したりする場。

自分はハッカソンでなにも開発しないが、ただその場にいていろんな人と話すソーシャルな場として使ってる。立食の懇親会や、ミーティングとミーティングの間に人と話すのと違ってテーブルに座って話すことができるのでより「今何してるの?」という感じで具体的に話を聞ける。

 

コード書かずにおしゃべりだけでいいのかって思うけど、まあ、自分にとってはそれが一番楽しいし、とくにIETFでインタロップしたいコードがあるわけではないので。

watalさん、skylineさんは凄いかっこいい。

 

IETFのネットワークはNOCチームによって運用されているが、ハッカソンの参加者からの要望に応えたりもしており、今回はL4Sのハッカソンのチームが実際にトポロジを組むためにスイッチを持ってきて、static な アドレスを希望していたため、以下のRFC2322 Management of IP numbers by peg-dhcp 洗濯ばさみ-DHCPによるIPアドレス管理 が運用されていた。

実際にケーブルにピンが付けられていた。

 

ハッカソンでは1日目は朝ごはん、昼ごはん、3時のおやつ、夜ご飯が、2日目は朝ごはん、昼ごはんが提供されご飯を食べながら人と話す機会があった。

自分は知り合いがいるテーブルは大体WebTransportと書いてあるテーブルなので、そこでAppleや他の会社の人たちと一緒のテーブルを拠点として色々フラフラしてた。

 

結構むかしからあるしょうもないSafariのバグがあったためそれをAppleの人たちに伝えてバグを見せた。初めてAppleにバグレポートをした。

 

初めて話した人たち、とくに印象的な2人。

アリババのYunfei Ma さん

アリババとQUICと言ったらマルチパスクイック。

 

momoka0122y.hatenablog.com

 

今回アリババからあたらしいドラフトが出ていてその話を少しした。

QUIC-enabled Service Differentiation for Traffic Engineering

アリババが行っているマルチパスクイックをトラフィックエンジニアリングに応用するためにCIDにパケットのプライオリティーを入れるという提案。

Multipath Quic はもともとLTEWiFiのようなことなる二つのインターフェースでのマルチパスで宛先アドレスが全く違うものを両方とも使うことによって帯域や遅延を改善するものだが、今回のドラフトはアリババ内のネットワークでSRv6やMPLSを使ってアリババ内ネットワークのどのルータを使ってEdgeルータまで行くかというもっとL3レイアの調整を暗号化されているQUICの通信に対してできるようにするためのもの。

社内のネットワークでもたくさんルータがある大きなネットワークだと複数の経路が考えられる。一番速い経路が一番安い経路とは限らない。通常のときは安い経路をつかって再送パケットでは一番速い経路をつかうなどのL3レイアでの調整をこの追加情報によって行うことができるらしい。

 

アリババのIETFに来てるチームは社内ネットワークもやっていてネットワークを結構広範囲にやってるチームなんだなって思った。(他のQUICやってる人たちはL7しか触ってなさそうだからびっくりした)

 

Yunfei Maさんに前回のIETFで発表面白かったねとmaprgの発表を覚えてもらえていて嬉しかった。maprgで印象に残る3分間の発表をして良かった。

 

DNSのテーブル

TwitterでDNSOPのchairたちが一緒にいるツイートを土曜日にみて、チェアに会期中話しましょうとメールが来ていたので、日曜日にこのテーブルに行くことにした。

行って「ももかです」っていったら喜ばれて、v6opsに出しているドラフトの紹介を明日月曜のDNSOPの最初のchair報告で紹介してくれること、BCP39 のアップデートについてテーブルで議論があったことを話した。

もともとBCP39 のアップデートをしたいと思っていたが、BCPのアップデートってハードルが高いんじゃと思ってv6opsに行ってしまっていたので、いろいろ話せて嬉しかった。横浜とはロンドンとかもっと速い段階でチェアと相談してればってちょっと思ったけど、今日話せただけですばらしい。

チェアの人たちは優しそうで安心した。

チェアの人が書いたBCP39 RFC3901 bis の新しいドラフトのリンクをもらってそれをみてないようについて話したりした。共著者になれたらいいな。

 

びっくりしたことにDNSのテーブルの人たちがハッカソンの最後の成果報告するときに自分のことも話に上がっていてそれも面白かった。

 

New Participants' Quick Connections

いつものごとくいろんな人と話せた。

blueskyの開発者が来てて、W3C寄りかもしれないけどIETFにも興味があるんだよねって言ってた。

SFでAppleとはGoogleとかテック企業がある場所に近いから初参加者の人が多い気がした。(いつものことだけど)

 

New Participants' Quick Connections

立食の懇親会。いろんな人たちと話した。前のIETFであった人たち、新しい人たち。

くたくたになってた。

 

今日サンフランシスコマラソンがあったらしくて、ハーフマラソンを走ったって人を3人、5k走った人を1人みた。高らかに参加賞のメダルを首から下げてた。

ハーフマラソンを走れる人意味わからないのに、IETF前にやるとすごすぎる。

 

一部の人たちでとても高い一風堂を食べた。日本の味最高。