今までのIETFでの活動記録

現在のdraft状況

現在2つのactive iternet draftの著者です。

https://datatracker.ietf.org/person/momoka.my6@gmail.com

 

2つのactive iternet draft は
draft-ietf-v6ops-ipv6-only-resolver : IPv6-only Capable Resolvers Utilising NAT64, IPv6アドレスをもつ反復リゾルバについて

draft-momoka-dnsop-3901bis : RFC3901 DNS IPv6 Transport Operational Guidelines, の改訂を提案するドラフトで大きな変更は権威サーバ、リゾルバ双方にIPv6アドレスがあることが望ましいことを述べる点。

 

また議論となったがwgアドプトされなかったExpired Internet-Draftとして過去に
draft-momoka-httpbis-settings-enable-websockets

を提案しました。

 

IETF115 London 2022年11月

Googleでのインターン(WebSockets over HTTP3の実装)という立場で参加。

 

v6ops wg でdraft-ietf-v6ops-ipv6-only-resolver の提案を行った。

IETF115-V6OPS-20221111-0930 - YouTube

メーリングリストでもv6ops, dnsop コミュニティと議論を行う。

https://mailarchive.ietf.org/arch/msg/v6ops/HA2EVG7qNzmxEZSrZhP7ZxwtOUY/

 

IETF116 Yokohama 2023年3月

東京大学の学生 WIDEの学生 という立場で参加。

 

v6ops wg でdraft-ietf-v6ops-ipv6-only-resolver の提案を再び行いwg adoptionを願う。

 

http wg で draft-momoka-httpbis-settings-enable-websockets の提案を行う。このドラフトはWebScoektsをどのHTTPバージョン上で行うか通知が難しい問題を提起しており、問題に共感したCloudflareのLucas Pardueさんはじめ、この問題に関心がある人でワーキングチームが設立され、IETF117までの間問題点の洗い出しを行った。
問題について詳しくは以下で

draft-momoka-httpbis-settings-enable-websockets を提出したのでIETF116のhttpbisで発表します。 - momokaのブログ

 

maprg wg で現在の研究を発表

IETF116-MAPRG-20230329-0630 - YouTube

https://datatracker.ietf.org/meeting/116/materials/slides-116-maprg-ipv6-only-resolvers-what-is-stopping-them

 

IETF117 San Francisco 2023年7月

東京大学の学生及び「デジュール及びフォーラム標準に関する国際標準化動向調査」調査者として参加。

 

これ以前の6月にdraft-ietf-v6ops-ipv6-only-resolver のwgアドプションコールが行われ、無事にwgドラフトとして採用される。

wgアドプションコールの時のメールのアーカイブは以下である。

https://mailarchive.ietf.org/arch/msg/v6ops/uNrPNbeUtA_D0xzqLfq5dNQ85OY/

このアドプションを踏まえ、どのようにドラフトを書き換えるかをv6ops wgで発表。

 

HTTP wg でIETFの後のデザインチームの意見をもとにLucas PardueさんがHTTPwgにWebSocketsの問題点を発表したが、コミュニティからは大きな問題ととらわれず、流れた。

これによってdraft-momoka-httpbis-settings-enable-websockets は問題提起という役割を果たしたが、そこからなにも産まれはしなかった。

 

IETF118 Prague 2023年11月

東京大学の学生及び「デジュール及びフォーラム標準に関する国際標準化動向調査」調査者として参加。

 

あらたにdnsop wgにdraft-momoka-dnsop-3901bis を提出した。こちらは、DNSの権威サーバ及びリゾルバにもIPv6疎通性があった方がよいということを提案するものです。

多くの方から支援の意見をいただいたが、同時にGeoff HustonさんからMTUとIPv6フラグメンテーションしない問題について指摘されたためその注意の記述を今後加えて行きたい。

https://mailarchive.ietf.org/arch/msg/v6ops/HOYM-6maxLDza1kv3JrEJEYymUA/

 

今後行いたいこと

draft-ietf-v6ops-ipv6-only-resolver にdraft-momoka-dnsop-3901bis の議論でいただいたMTUの問題についての記述を追加し、WGLCをお願いしたい。

 

draft-momoka-dnsop-3901bis にGeoff Hustonさんからの指摘の内容を追加したAdoption Callを願いたい。

 

また今までの参加の中でv6ops, 6man, httpbis などさまざまなwgでの最新情報をブログとして発信してきた。それを今後も続けたい。