IETF115 現地参加記 〜 一週間の全て 〜

IETF 115 London 現地参加記

備忘録を込めてわかりやすさより、一週間をできるだけ文章にすることをメインにする。

一ヶ月半以上たってから書いているので記憶を手繰り寄せている。

公式agendaはこちらから。 IETF 115 Meeting Agenda

 

金曜日 11/4 (移動)

日本を出発する。
空港に午後到着する
ホテルに直行。
ホテルの近くにスマホやさんがあったのでSIMを購入
同行者と2人でロンドンを歩き回る。とてもとても寒い。マスクは防寒具として必要です。バスが赤くて二階建てなのに驚く。
夜ご飯はおしゃれなインド料理。
ホテルに戻り寝る。

 

土曜日 11/5 (観光)


起きてシャワー浴びてたら停電していた。
仕方なく同行者と2人で階段で一階まで降りて朝ごはんを食べる。
ホテルの朝ごはんが一番イギリス料理っぽい料理だった。(基本外食は(国名)料理という感じで外国の食べ物を食べていた。
朝ごはんを食べている途中で電気がまた点く。拍手。

 

一瞬ハッカソンエリアへ顔を出してみる。ハッカソンは登録していなかった。(その場で登録すればいいよと受付に言われた)
ハッカソン会場で日本人らしき人たちが開発をしているのを見かけ挨拶をした。SECOMなどの人たち。

とても広い部屋に数百人の人がいた。同行者と2人で女子少なさにびっくりした。(長髪の男性の方が女性より多かった)

 

土曜日は同行者と2人でロンドンを探検がメイン。

 

ダビデ像でかかった。

デモがたくさん

地下鉄は音がうるさかった

美術館 ちょっと前にトマトスープを環境活動家wにかけられて話題になっていたひまわり

夜は木村さんと菅野さんとご飯をご一緒させていただいた。

日曜日 11/6

受付を済ませて名札を手に入れた。

Googleインターンをしていたので名札はGoogle所属となっていました。これのおかげでGoogle社員に喋りかけやすかったのはありがたかった。(このブログでの発言はこの組織を代表したものではありません。全て個人の感想です。)

 

NOC部屋に顔をだした。pandaさんがNOCをしていらっしゃる。
NOC部屋に10人ほどNOCの方達がいてNOCの仕事についてお話を聞けた。

11:00- ハッカソンを覗きに

同行者と2人でまたハッカソン会場を覗きに行った。すると今回は奥の方にDavid Schinazi さんがいるのに気づき(QUICらへんの人の中でもユーモアに溢れる発言をしている人で過去のIETFの動画から顔を記憶していた)2人で挨拶をしに行った。するとそこはmasqueのハッカソンテーブルでみな優しく迎え入れてくれた。そこで皆さんと一緒に座ることにした。Google, Apple, Mozilla の人たちなどがいた。

ここで水曜日のソーシャルチケットを購入し忘れた話をしたら、メーリスに欲しいと投げかけるように助言された。このメールを送っている人は自分より前からたくさんいた。実際にメーリスにソーシャルイベント行けなくなった人買い取らせてくださいとメールしたら実際にメールに返信が来て、その人から無事ソーシャルイベントのチケットを買い取ることができた。(現金のポンドを持っていてよかった。現金のポンドは人にお金を渡す時しか使わなかった)

 

16:00 - 17:00 New Participants' Quick Connections

New ParticipantsがIETF経験者と話すことができる場。役職持ちの人が何人かいて飲み物片手に話すことができた。アメリカでドローンセキュリティの研究をしている学生と話すことができた。

 

17:00 - 19:00 Welcome Reception

一番でかいホールで立食形式の懇親会があった。

この懇親会にはcompanions (IETF会議には参加しない配偶者たち)も何人か参加していた。IETFの役職持ちの奥様がたがcompanionsの会の常連者だった。面白い場所で行われる会議には夫についてきて会議中はcompanionsの会で観光をするらしい。companionsという制度は興味深かった。みなさん横浜を来年観光できるのを楽しみにしていそうだった。

いろんな人と話せた。

Googleの人たちでなんか集まっていた写真(ほんの一部)。

左にいるのがJen Linkova さん。IPv6の人。可愛いらしく強烈な人だった。憧れの女性像。

懇親会でたまたま集まったgoogleappleの人たちでご飯へ。イタリア人のLorenzoさんが認めるイタリアンチェーンに。

すごい人たちと。

月曜日 11/7 (会議初日)

08:00 - 09:00 Systers Networking Event

IETFに参加する女性の会。朝ごはんを食べながら自己紹介をした。この会には15人ほど人が参加していた。Technology Deep Diveと時間が被っていたので参加していない人も結構いたと思う。

09:30 - 11:30    Monday Session I Dispatch

特に行きたいところがなければ初日の一番最初の枠はDispatchに行くといいよと言われたので同行者と2人でDispatchへ。

Dispatchではどこのwgへ行けばいいかわからない提案を人が発表し、その場にいる人たちが、「それは〇〇wgが最適だよ」「それはBoFをやった方がいいと思う」「その提案をIETFでする意味はなさそう」など様々な意見をもらえるところのようにみえました。

昼ごはんを外に食べに行く。

13:00 - 15:00    Monday Session II QUIC

初日のQUIC。写真とっていないけど結構人数がいてやはり人気あるなって思った。

agenda は

https://datatracker.ietf.org/meeting/115/materials/agenda-115-quic-01

 

ちょうどこのセッション中にunboundにDNS64変換を自らする機能を入れようとしているDavid Lamparterさんからメールが。このリゾルバがNAT64を活用するために自らIPv4->IPv6変換を行うこともできるよねというドラフトを書いて金曜日のv6opsで発表する予定でした。

draft-momoka-v6ops-ipv6-only-resolver-00 - IPv6 only iterative resolver utilising NAT64

 

現地に自分がいることに参加者リストから気づき話したいと言うメールでした。

(internet draft 読んだよ。あとで直すべき点教えるよ)

I also saw you're on the on-site attendee list and are presenting the
draft at the v6ops session on Friday;  if you wish, we can meet up and
自己紹介 before that.

Session III の後に会いましょうと連絡しました。

15:00 - 15:30 おやつ飲み物休憩タイム

QUICのセッションのあとはみんなが部屋から出た後もkazuhoさんはじめアクティブな方々の一部は部屋に残りなにかディスカッションの続きをしていた。なんの話をしているのか聞き耳を立てたかったが、その勇気はなかった。

Session III までの時間はBeverage and Snack Breakが30分間あった。この間に知らない人と話すことができます。日本ではあまり見かけないしっとりとしたクッキーが美味しすぎて永遠に食べてました。(写真取るの忘れた)

このときFirst time attendee の名札がついている人とはぼっち同士(だろう)ということで話しやすかったです。

人が何人かで歩いているところをフラフラと歩いているとNAT64という単語がとあるグループから聞こえました。NAT64って自分の書いたdraft関係ありそう!と思ってそのグループに参加したかったのですがipv6 の Jen さんがおり、なんか強そうな集団だなと思いそのまま通りすぎ他に入り込める集団ないかなーと探し回りました。

しかし他に面白そうな立ち話をしてそうな人を見つけれなかったのでその集団に戻ってきました。そしたらDNS64は良くないよねとその中の1人が話ていて、自分に気づいたら、"oh hello, I was just talking about how I don't like your draft" と言われました。この人Mark AndrewsさんBINDのメイン開発者でその集団4人はなんと自分のドラフトの話をしていたのでした。すごい。そんなことあるのか。ちなみにMark AndrewsさんはDNS64は好ましくなく私のドラフトも同じように好きではないというのがメーリスでの返信から感じ取れました。その4人の議論は何を話していたのか気になったのですが、自分が入ったタイミングで議論はもう終わったようで解散の雰囲気になっていました。Mark Andrewsさんはまた "Your presentation at the DNS-OARC was very good." と言われたのでちょっと嬉しくなったら "I said your presentation was good. I didn't say I liked what you proposed" と言われました。おおー。IETFの洗礼を受けた気分。

そしたらその議論に参加していたもう1人の男の人に気にしなくていいよと言われました。この人は先ほど話したDavid Lamparterさんでした。ちょっと2人で自己紹介をしあったところでSession IIIが始まりそうだったのであとで会いましょうと行って解散。

 

15:30 - 17:30    Monday Session III HTTP

HTTPは今回月曜日と金曜日でにセッション枠を取っていて、それの一つ目でした。

内容はこちら。 

https://datatracker.ietf.org/meeting/115/materials/agenda-115-httpbis-04

 

17:30 - 18:30  David Lamparterさんとおしゃべり

やっと自分のドラフトを支持してくれる人と話せて嬉しかったです。

David LamparterさんはFRRのコントリビュータで、自分自身は標準化活動に必要なコミュ力がないからJen さんに自分が欲しいドラフトのために戦ってもらって自分はもっぱらただ開発をしているだけだからRFCは持っていないんだよね。と話していました。

そして、金曜日のv6opsで使う発表資料の暫定版を見せどう発表するべきか話しました。

 

19:00 - 21:00 New Participants' Dinner

会場ホテルで初参加の人たちのための夜ご飯の会がありました。(要予約$15USD)これは日曜日にあった初参加の人が役職持ちの人たちと話せるNew Participants' Quick Connectionsと異なり、初参加の人たちだけの夜ご飯の会で初参加の人同士で仲良くなれる会でした。人数を数えていなかったので良くわかりませんが部屋の広さの感じ30人ほどいたかと思います。立食形式ではなく、テーブルに座る感じだったので一緒に座った人としかあまり喋れませんでした。そして自然とその場にいた若い人たちで一つのテーブルで一緒に座りました。自分と同行者の他にApple, cisco, Transloadit の人たちで皆新卒 +-2年ぐらいの年でした。このメンバとは歳が近いこともあり残りの一週間でも一緒にご飯を食べに行ったり一緒に会議に出席したりしたのでこのNew Participants' Dinnerは友達作りにとても良かったです。

 

火曜日 11/8 (会議2日目)

07:30 - 09:00 Technology Deep Dive QUIC 

月曜日に引き続き朝早くからQUICについての講義とパネルディスカッション形式の説明。(月曜日はsystersに参加したため参加できなかった)

 

09:30 - 11:30    Tuesday Session I httpapi

httpapi初参加

Building Blocks for HTTP APIs と言うことで人間が使うためのHTTPというよりいい感じに機械が使うためのAPIなのかな?あまりちゃんとわかっていない。

話の内容がわからないなりに頑張ってnotes取り頑張ろうとした。

HTTPAPI at IETF 115 - HedgeDoc

リアルハミングを聞けて嬉しかった。(オンラインの人とのハイブリッドのためきっと本当はmeetechoを使ったアンケート形式の方がいいんだろうけどみんなやりたがってそうだった)

 

11:30 - 13:00    昼ごはん

某社の人が某社の人に「あのプロトコル早く製品に実装してよ〜。」「人で不足でもっと優先しないと行けないことがあるんだよ〜」みたいな会話が繰り広げられている。

おしゃれなベジタリアンのレストランへ。

これもいろんな会社の人がいた。

13:00 - 14:30    Tuesday Session II Adaptive DNS Discovery

agenda

https://datatracker.ietf.org/meeting/115/materials/agenda-115-add-06

15:00 - 16:00    Tuesday Session III dnssd

dnssdに行った。agenda 

https://datatracker.ietf.org/meeting/115/materials/agenda-115-dnssd-00

notes

IETF 115: Extensions for Scalable DNS Service Discovery WG - HedgeDoc

全然話がわからなかった。ちょっと疲れてたかも。

 

 

16:30 - 17:30    Tuesday Session IV 疲れていたため部屋に戻り昼寝

ホテルと会場が同じだとこれができてありがたかったです。

19:00 - 22:30     IETF 115 Social Event   @The Victoria and Albert Museum

メーリスで誰かチケットをくださいとメールをしたおかげでチケットを手に入れることができ同行者と自分2人とも無事にSocial Event に参加することができました。懇親会会場はなんと美術館。美術館を貸し切って立食形式とはおしゃれ。服装は指定がなく皆そのままTシャツ姿でした。

ホテルから会場までは数台の貸切バスが使われました。ゲーミング仕様の一階建てバスでした。

会場に着いたらたくさんの人が飲み物片手に話していました。話をしてみたかった人と話すチャンスということQUICの標準化に関わっているMartin Dukeさんと Lucas Pardueさんのところに行き自己紹介をしました。そうするとLucas Pardueさん "I remember you, I follow you on twitter" と言っていただきなんと存在を認知してもらっていた!とてもとても嬉しかったです!"Yes you do follow me!! You followed me when I posted on my blog about how Chrome chooses to use QUIC or TCP !! I'm very happy!!" というふうにとてもテンションが上がった感じで話をしていました。他にchromeのnetlog使いにくいよねという話などたくさんの話をすることができました。ちなみにフォローしてもらうきっかけになったブログは以下のブログです。

momoka0122y.hatenablog.com

Lars Eggertさんと話しました。初参加でとても楽しかった話をして、来年は横浜なのでまた対面で参加できるので楽しみというのを伝えました。そしたら「じゃあ横浜で自分の代わりにいいところ予約してくれたら一緒にご飯食べれるよ」と言われたので食いしん坊の自分は何も考えずにやります!って言いました。横浜のいい感じのちょっと個室の店とか全く知らないw。そしてLars Eggertさんとても優しくこっから誰に会いたいか聞かれ、(そのときパッと名前を思いついた人たちはSocial Event にいなさそうだったので)Sean Turnerさんを紹介していただきとてもいい話を聞けました。Social Event凄すぎる。

David Lamparterさんと。 

会の最後までいましたが、立食形式だったため全然お腹がいっぱいにならなかったため、ご飯を食べに行く某社の人たちについていきました。

10時過ぎにやっているところを見つけるのは難しかったですが、美味しいレバニーズご飯屋さんがありとても安かったです。

水曜日 11/9 (会議3日目)

09:30 - 11:30    Wednesday Session I masque

masque Multiplexed Application Substrate over QUIC Encryption

agenda

https://datatracker.ietf.org/meeting/115/materials/agenda-115-masque-00

議事録

MASQUE Working Group Agenda - IETF 115 - HedgeDoc

 

AndroidのネットワーキングをやっているLorenzoさんが質問をしたりしていて、VPNとしてそこらへんの人からも興味をもたれているんだなって思った。

CONNECT-UDP and CONNECT-IP

 

昼寝

体調があまり優れていなかったため、昼ごはんをパスして部屋で寝ることに。そしたら部屋の階の近くが工事をしていてとてもうるさかったので、ハッカソンが行われてい他部屋で会期中はcoding launge として自由に使うことができる部屋にいき隅っこで寝てました。(その部屋では仕事をしている人や、静かに開発をしている人が多かったです。)

なかなか起きれずセッション2まで寝てた。

 

スライド準備

そろそろ起きるかと起きた。セッション3特に考えていなかったな、と考えていたらEric Kinnear先生がいたので一緒に作業できる場所を探して、Eric Kinnear先生は木曜日のWebTransportのスライドの準備、自分は金曜日のv6opsのスライドの準備をしました。

Martin Thomson先生とEric Kinnear先生がその後なにか相談をしていたけど、あまり話がよくわからなかった。もっと話を理解できるようになりたい。

 

17:00 - 19:00    IETF Plenary

Plenaryは全員が集まる時間。開会式とか閉会式に似た雰囲気だけど真ん中の水曜日にあるから別に開会も閉会もしない。

一緒に座った人たちはウィスキーとかワインとか度数高そうなものをコソコソ飲んでた。それ飲んで全然酔わないのなんでって思った。

 

social event で話したLars さんが司会をしていました。そしてなんと自分がお店を予約するといったことを全員の前で話されましたw

www.youtube.com

このリンクの時間から30秒間。

次のIETF115の宣伝もされていました。

 

Eric Kinnear先生とmnot先生と他初参加2人とおしゃれなインド風なレストランにいった。料理自体は西洋だけど味付けがたくさん香辛料を使った面白い感じだった。(ラッシーとかカレーを食べたかった)



木曜日 11/10 (会議4日目)

09:30 - 11:30    Thursday Session I Media Over QUIC

agenda 

https://datatracker.ietf.org/meeting/115/materials/agenda-115-moq-00

議事録

Report from design team on combined proposal: 15 minutes - HedgeDoc

combined proposal slides

https://datatracker.ietf.org/meeting/115/materials/slides-115-moq-combined-proposoal

Survey of potential relay roles in MoQ の話が終わった後の30分のディスカッションは多くの人がqueueに入ってたくさんの意見が出ていた。

queueがにたくさんの名前がある状態。合計15ぐらいの意見が続けて出てきたと思う。

Media over QUICについてのゆきさんのブログ

asnokaze.hatenablog.com

 

次のお昼ご飯どうする?って話してる様子

13:00 - 15:00    Thursday Session II WebTransport

大体セッションの初めに誰かが議事録をとるscribeに立候補するのですが、誰も立候補しなかったので、chairのDavid Schinazi先生に指名されて初参加の若者4人でやることになりました。(結局4人で協力することは難しいので自分はすぐに手伝うのをやめてしましたました)

notes

IETF 115 WEBTRANS WG Agenda - HedgeDoc

いくつか議題があったがその一つとして、Reset Stream の問題について話された。

github.com

議論としてはWebTranspot レイアで解決させるか、QUICwgに持って行ってそのレイアで直すか。

Lucas P先生がが個人として(物理的にQUIC帽子を外して)意見を言った後にDSさんがQUIC chairとして意見を言ってもらうから待ってて、って言って解決の議論をQUICwgに持っていきますといったらLP先生が物理的に帽子を被って話していたのは個人的にとても嬉しかったです。

 

LP先生QUICwgの時はQUIC帽子をかぶっていなかったので悲しかったので、この日は I want to take a picture with you with you cool hat!! って言って写真をとってもらいました。

終わった後で廊下でtwitchと他の人たちがMoQ話していたのでなんの話しているかなと入ってみたりした。

 

このあとSession IIIどこ行ったか覚えていない。

 

17:00 - 18:00 CONGRESS Bar BoF (side meeting)

Martin Duke さんによるCongestion Controlについてのwgを作ろうというBoF。Side meeting なので空き部屋を使ってmeetechoも無しで行われる。

side meetings 一覧はこちら。

IETF 115 Side Meeting Signups | IETF Community Wiki

この日までside meetingに参加できていなかったので現地でしか体験できないside meeting を経験できて良かったです。(リモート用にside meetingの責任者がwebexなどのミーティングを準備していたりしますが、meetechoほどの使いやすさではないと感じました)

部屋に行く途中、奥かずほさんと同じタイミングで部屋に着いたので "Hello" と言えました。

github.com

IRTFのiccrgとの違い、何を目指したいか、wgの名前をどうするかが話された後、誰がchairになるかが話されていた。

RFC5033 (BCP Specifying New Congestion Control Algorithms) をupdateする。

CONGestion RESponse and Signaling Working Group Charter (CONGRESS) というwg名案について意見もいくつか意見が出ていました。(個人的にもっといい名前にして欲しい。)

wgの役職の立候補もあった。オンライン参加のAWS nishida先生も手を上げていた気がする。

 

18:00 - 19:00 eBPF Bar BoF (side meeting)

New Participants' Social Hourがこの時間あったため、そちらにいった初参加仲間と別れを告げてeBPF side meeting へ。

キャパ15人の部屋にたくさん人がいた。(暑かった)

場所がなかったので上のツイートの写真の左下の机の下にいました。



現地にIETFの人たち、zoomにeBPFコミュニテイの人がいる状態でした。

内容については代わりにゆきさんのブログを置いておきます。

asnokaze.hatenablog.com

現地エピソードとして、現地参加している人とzoom参加している人がそれぞれ手を上げて話をしようとするのですが、みんな手を上げた順に発言権が順番に与えられるのがIETFスタイルなので(普通そう)いつもならmeetecho内のqueueシステムでそこは管理されるのですがサイドミーティングなのでとりまとめてた Dave Thalerさんが頑張って紙とペンでqueueの管理をしていました。

 

現地のネットワーク勉強会に潜入

Erik KlineさんLorenzoさんに誘われてNetLdn へ。IETFのホテル会場から結構あるいたところのバーの2階が会場だった。

もともとDavid Lamparterさんが話す予定だったっぽいのですがDavid LamparterさんがコロナにかかったということでErik Klineさんになったっぽい。

Jenさんによる話 社内ネットワークをIPv6 onlyにしようとしている話

スライド

https://netldn.files.wordpress.com/2022/11/netldn-11112022-furry-forupload.pdf

 

Eric Kline さんの話 気球ネットワークの話

資料:

https://storage.googleapis.com/x-prod.appspot.com/files/The%20Loon%20Library.pdf

LTEを提供するためにルータを詰んだ太陽光発電で動く気球を使う計画の話。「ルータが勝手に動き回って勝手にケーブルが繋ぎ変わるのを想像してみてください」って言っていて面白かった。ネットワークの話がメインだったがハードなどたくさんの技術が詰まってて面白そうだった。支援が打ち止めになってしまいプロジェクトはもうおしまいになってしまったとのこと。

 

ホテルに戻ったらScotch Bofが開催されていた。(WIDE camp でいうワイン会)

もういいお酒は無くなっちゃったよと言われたが、ウィスキー好きじゃないので水しか飲んでいない。

 

金曜日 11/11 (会議5日目 v6opsで発表!)

09:30 - 11:30    Friday Session I IPv6 Operations

一番の本番 (なのに起きるのが遅く朝ごはん食べてから行ってちょっと遅刻)

悲しいことにHTTP wgと時間がかぶっている。v6opsとHTTPwgは分野として被らないのでしょうがない。IETF116は時間が被らないで欲しい。

agenda

https://datatracker.ietf.org/meeting/115/materials/agenda-115-v6ops-08

notes

IPv6 Operations (v6ops) - IETF 115 London - HedgeDoc

自分の発表前の人を見ながら、声を出して発表練習をしなかったことに気づく。DNS-OARCのときはちゃんと話す練習をしたのに、一週間満喫しすぎてスライド作るだけで終わってしまっていた。

University of Glasgow の Yanagidaさんからmeetecho上で「写真とりましょうか」と連絡がきました。(meetechoにチャット昨日があるにびっくり)写真をとっていただけるの嬉しい。

また他の人の話を聞きながらv6opsの話面白いと今更ながら思っていました。

 

そして自分の時間。こちらからみえます。

www.youtube.com

meetechoのコメントも見たければこちらで。

https://play.conf.meetecho.com/Playout/?session=IETF115-V6OPS-20221111-0930

とても緊張していてスライドを見てばっかりでした。(あとマスクを取り忘れた)

  • Momoka Yamamoto presented (https://datatracker.ietf.org/meeting/115/materials/slides-115-v6ops-06-draft-momoka). The motivation for this draft is that IPv6-only resolvers are unusable because of IPv4 authoritative resolvers. All other applications use DNS64 but a resolver can’t because it is the resolver. IPv6-only resolvers cannot resolve all zones. Following BCP91, an IPv6-only resolver can do the IPv4 to IPv6 translation inside the iterative resolver and make it “dual-stack”. Solution is discussed. Most apps reach IPv4 via DNS64/NAT64, but CLAT cannot be used by the resolvers. Implementations: not yet merged but DNS implementing this.
    • Ryo Yanagida: DNS has been tricky to support in IPv6-only environment. I think this draft should go ahead as informational.
    • Mark Andrews: If we are moving to IPv6-only, we need to figure out how to support IPv4. We have a way to sort this by using IPv4 as a Service, so DNS64 is already used. We need to stop doing more more fixes to DNS64. It was promised to be a short-lived solution but it is now around for 10 years.
    • Momoka Yamamoto: I can’t object your comment but as an user of these mechanisms, NAT64/DNS64 is the easier option. This is not to force people, it is purely informational.
    • David Lampaert: to reply to Mark Andrews, this has no specific DNS64 dependency. It helps to achieve IPv6-only in domains with IPv4-only authoritative resolvers.
    • Mark Andrews: if there is a proper implementation of DS-lite/XLAT/MAP-T, you do not need this.
    • David Lamparter: I may not want any of this.
    • Mark Andrews: You have to begin with IPv4 as a service. These mechanisms require NAT64.
    • Lorenzo Colitti: I agree with David Lampaert. DNS64 is very easy. Deploying IPv4 as a service is tricky. This eliminates the need of looking after the IPv4 infrastructure rather than just looking after an IPv6 network with NAT64 and DNS64. Solution is easy and not harmful.
    • Xipeng Xiao: We stop here and move on.

notesより

またmeetecho に載ってた音声解析をまとめてみた

https://hackmd.io/QaZBWRt8S-GymDcQ9A5nHg(umm ってめっちゃ言ってる。)

一番最初にRyo Yanagidaさんにコメントを貰えたのは嬉しかったです。だれかコメントしてくれるか不安だったので。

その後Mark AndrewsさんDavid LamparterさんLorenzo Colittiさんにコメントを貰えた。

全員この時より前に一回は会話したことある人たちなので茶番じゃんと少し思ってしまったが公式にコメントを残すのがきっと大事なのでしょう。

meetechoのコメントはyas-nyanさんが答えてくださった。

友達もHTTPを途中で抜けて聞きにきてくれたのは嬉しかった。

写真たち。とてもとても素敵な写真をありがとうございます。

良い経験でした。

 

Session II もあったが特に見たいものがなかったのでどこにも行かなかった。

これでIETFはおわり。終わりはあっけない。

仲良くなった初参加の人たち。

そのあと

Googleのオフィスを見学した。

寒かったのもありリゾットが食べたかった。David ben さんとLorenzoさんと。幼少期の言語習得の話をした気がする。

 

土曜日 11/12 (観光と帰国)

ウィスとミニスターアビーへ

memorial day で人が多かった。

イギリス貴族しか名前がないかと思ったら、意外と知っている名前があった。

そして空港へ

空港の手荷物検査に財布を忘れて、手荷物検査場まで全力で走って、そっから搭乗口まで全力で走ってぎりぎり飛行機にのるハプニングあり。もう少しで乗り遅れるところでした。

おわり。

 

まとめ

たくさんの人と話すことができてとても楽しい一週間を過ごすことができました。

またIETF本家にブログに初参加者としての感想を書かせていただきました。

 

またv6opsのメーリスでもdraftに関するメールをいただけました。

https://mailarchive.ietf.org/arch/msg/v6ops/LXXuGxJrBa61aH_rJ-UsG2xlyIY/

(まだ助言を取り入れていないので早くやります)

 

3月のIETF116横浜までにドラフトを書き直して、またたくさんの人と話したいですね。

早く実装者としてこうゆう場に行けるようになりたいです。

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